なぜインビザラインで歯が動くの?マウスピース矯正治療の仕組みを解説

歯根膜に力がかかることで歯が移動する
インビザラインはマウスピース型の矯正装置を歯に装着して、歯列を整えていく矯正方法です。
マウスピースの形状を利用して歯根膜に力を加えることで歯が動く仕組みとなっています。ワイヤー矯正に比べると歯を動かす力が弱いため、歯を少し動かせば歯列を整えられる軽度~中程度の症例向きです。そのため、インビザラインで矯正治療が可能な症例には限りがあり、すべての方に適応できる矯正治療ではありません。また、治療を担当する歯科医師の経験や技術力によっても適応可能かの判断が異なります。
少しずつ形の違うマウスピースで歯を計画通りに誘導する
インビザラインは1~2週間ごとに少しずつ形状の異なるマウスピースを交換していくことで、歯を動かしていく矯正方法です。計画通りに歯を誘導するため、マウスピースは治療を開始する段階ですべてが仕上がっており、全体矯正でおおよそ1~3年の治療期間を経て歯列を整えていきます。
日数をかけて少しずつ歯を動かしていくため、ワイヤー矯正よりも歯が動くときの痛みは軽減されるので、痛みの少ない矯正治療としても人気です。
「クリンチェック」で治療の全工程を可視化が可能
クリンチェックとは、インビザラインで治療計画を立てるシミュレーションソフトです。口腔内スキャナーを使い歯型を採取し、スキャンした口腔内のデータをソフトに落とし込むと3D映像で治療開始の状態から治療経過や治療後の歯並びまでシミュレーションができます。
クリンチェックは精密な治療計画が立てられる優れたシステムで、インビザラインでの矯正治療を成功させるには必要不可欠なシステムです。そのため、インビザラインを採用している歯科医院はすべてクリンチェックが導入されています。